スムーズに治療を行うため、多くの病院や歯科医院は予約制を導入しています。しかし、直前に予約が入ると調整が難しいケースもあるのではないでしょうか。今回は、何分前まで予約を受け付けるべきか、30分前まで受け付けする際のメリット、デメリットについて解説します。

1.予約可能な時間は診察内容による

予約を受け付けるべき時間は、緊急度や診察内容によって異なります。

1-1急患の場合(~10分前)

病院や歯科医院であれば、「歯が急に激しく痛みだした」など急患も少なくないでしょう。多少お待たせすることを了承いただき、5~10分前でも時間を確保できるのであれば受付しましょう。一度お電話をいただき、症状のヒアリングや注意事項を伝えるなど、マニュアル化しておくことがおすすめです。

1-2急患ではない場合(~30分)

15~30分前まで予約を受付することで集患に効果があります。先に予約していた患者さまに影響が出ないように注意しましょう。あらかじめ治療内容ごとに時間の目安を決めておくことで、調整がしやすくなります。

2.30分以内でも受付するメリット、デメリット

30分前まで予約を受け付けた場合のメリット、デメリットについて紹介します。

2-1メリット

直前まで予約できる病院や歯科医院は多くないため、新規の患者さまが来院するきっかけになるのが大きなメリットです。一度知ってもらうことで、再来院も期待できるでしょう。

また、空き枠やキャンセル枠を活用することで、無駄なく予約を埋められます。

2-2デメリット

キャンセル枠や医師のスケジュール確認を人の手を介して行うには時間がかかり、ミスにつながるリスクがあります。調整がうまくいかないと、長時間お待たせしてしまうケースや患者さまの希望時間と合わないなど、最悪の場合クレームになる恐れがあるので注意が必要です。

3予約をスムーズにする方法

直前の予約でもトラブルなく対応するポイントを紹介します。

3-1注意事項を事前に伝える

通常よりも多少待ち時間が長くなることや応急措置になる可能性を事前に了承いただくことで、クレームの防止や患者さまの心理的なストレスを減らす効果があります。

3-2予約システムを活用する

専用の予約システムを導入していると、複雑な予約の管理を自動化できます。リアルタイムの情報が反映され、一目でスタッフのスケジュールや予約状況を確認できるようになります。初診には60分など、治療に合わせて時間を設定できる予約システムを導入すると、ダブルブッキングや受診時間のずれを防げます。

まとめ

予約は直前まで受け付けることで新患獲得に効果があり、他の医院と差をつけられるでしょう。しかし、管理にかかる工数や待ち時間が長くなるなどの問題が発生しないように、事前に体制を整えることが大切です。予約システムの導入など対策をとったうえで、受け付けるようにしましょう。